こんにちは、映画好きブロガーのクマヒロです。
今回は、映画『教皇選挙』のあらすじをネタバレなし・ありの両方からご紹介します。取り上げるのが遅くなってしまいましたが、先日、実際に行われたローマ教皇選挙(コンクラーベ)を受けて、この映画が再び注目を集めました。映画を観る前の予習や、観た後の深掘り、さらには現実の世界で行われていたコンクラーベの理解にぜひお役立てください。
🔹 なぜ今『教皇選挙』が話題なのか?
2025年5月、教皇フランシスコの死去を受けて、バチカンで新たな教皇を選ぶコンクラーベが行われました。この選挙では、初のアメリカ出身の教皇、ロバート・プレボスト枢機卿が新教皇「レオ14世」に選出されました。この歴史的な出来事が、映画『教皇選挙』への関心を高めています。
コンクラーベは、システィーナ礼拝堂で行われる完全非公開の秘密選挙で、投票権を持つ枢機卿たちが外界から隔離されて行います。古くから続く選挙が故に非常に独特な空気感を阻むこのコンクラーベ。映画では、この密室での選挙の様子がリアルに描かれており、実際のコンクラーベと重ね合わせて観ると、より深い理解が得られます。
🎥 映画『教皇選挙』ネタバレなしのあらすじ
映画『教皇選挙』は、ローマ教皇の死去に伴い、新たな教皇を選出するために集まった枢機卿たちの物語です。システィーナ礼拝堂に隔離された彼らは、外部との連絡を断ち、投票を繰り返します。しかし、教義や政治的立場の違いから意見が対立し、選挙は難航。密室の中で繰り広げられる人間ドラマが描かれます。
✨ 作品の魅力:選挙モノ特有の票と心の揺れ動き
この映画の魅力は、選挙モノ特有の「票の揺れ動き」と「心の揺れ動き」にあります。保守派と改革派、各派閥の思惑が交錯し、個人的な想いや歴史が重なり、誰が次の教皇に選ばれるのか予測がつきません。一票の重み、密室での駆け引き、そして人間の信念と葛藤がリアルに描かれており、観る者を引き込みます。
🕊️ ネタバレありのあらすじ解説(※結末には触れません)
🔒 物語を貫く密室の家父長制
映画全体を通して描かれるのは、カトリック教会の伝統的な家父長制です。枢機卿たちは、教義と伝統を守るために、外部の影響を排除し、密室での選挙を行います。この閉鎖的な環境が、現実世界ではあり得ない常軌を逸した家父長制と聖なる空間を生み出しています。こんな空間だからこそそれぞれの想いが交錯し、物語の緊張感を高めていくのです。
⚖️ 保守強硬派と改革派で揺れる選挙
選挙では、保守強硬派と改革派の対立が激化します。ジェンダーや人種に関する問題がそれぞれの人物背景と重なって見え隠れします。枢機卿たちの間で意見が分かれ、この対立が、選挙の行方を左右していきます。カトリックの最高指導者を決めるこの選挙はイデオロギーの違いが世界の方向性を大きく左右していくのです。
🌬️ その風穴は何を象徴するか
物語の中盤、作品の舞台システィナ礼拝堂の天井に大きな風穴が空く事件が発生します。その風穴は密室のコンクラーベに何をもたらすのか、何を象徴しているのか。未来への希望と不安を感じさせるこのシーンは枢機卿たちの心にも変化をもたらし、物語の転機となります。是非考えながら鑑賞して頂ければと思います。
🛍️ 映画の理解を深めてよりお得に
映画『教皇選挙』に関わる作品を観ることで作品理解と価値が何倍にもなります。
お得に観る方法をご紹介します。
・U-NEXT:初回31日間無料トライアルで視聴可能
⇒『ぼくらの家路』:本作のエドワード・ベルガー監督が日本に初めて紹介された作品
・Amazon Prime Video:会員特典で視聴可能
⇒『スノーマン 雪闇の殺人鬼』:本作の脚本家ピーター・ストローハンが手がけるサスペンス作品。
・Netflix:月額料金で視聴可能
⇒『西部戦線異状なし』:エドワード・ベルガー監督の代表作、1930年の同名作品よりも現代的にアップデートされた、今作にも繋がる男性批判的な視点が盛り込めまれた作品

📝 まとめ
映画『教皇選挙』は、実際のコンクラーベと重ねて観ると、より深い理解が得られます。密室での選挙、枢機卿たちの葛藤、そして教会の未来を巡るドラマが描かれた本作を、ぜひご覧ください。
映画を観る前の予習や、観た後の深掘りに、このブログ記事がお役に立てれば幸いです。
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