「片思い世界」評価|主演3人と坂元裕二脚本が織りなす“見えない想い”の傑作

映画『片思い世界』は、広瀬すずさん、杉咲花さん、清原果耶さんのトリプル主演で話題となっている作品です。​本記事では、世間の評価と筆者の視点からの評価を、それぞれ3つの内容でご紹介します。​ネタバレは含まれておりませんので、安心してご覧ください。

世間の評価:3つの注目ポイント

1.主演の3人に魅せられた

多くの観客が、主演の3人の演技力と存在感に魅了されています。​特に、彼女たちのビジュアルと演技が作品の世界観を引き立てているとの声が多く寄せられています。​あるレビューでは、「3人の画が綺麗過ぎて透明度が高過ぎて現実のものとは思えなかった」との感想も。作品を観た方ならこのレビューがある意味核心を突いていることがおわかりかと想います。

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2.脚本・坂元裕二に魅せられた

坂元裕二さんの脚本は、その時代時代の観客の心を深く打つと評価されています。​坂元裕二さんの脚本ならではの物語の構成やキャラクターの描写は、観る者に強い印象を与え続けてきました。​「極めて現代的で絶望的なディスコミュニケーションの寓話」と評する声もありました。この端的な表現には筆者もうならされました。

3.意外な展開に驚いた

物語の予想外の展開に、多くの観客が驚かされました。​予備知識なしで鑑賞した観客からは、「予想できないストーリーでした」との感想が寄せられています。始まって数分でわかるのですが、この映画は普通の恋愛映画とはテイストがかなり異なっているので、未鑑賞の方はお楽しみに!

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筆者の評価:深掘り3ステップ

1.主演3人でしか観られなかったシーンの数々

特に印象的だったのは、車に関わる2つのシーン。両シーンとも息を飲むシーンでしたが、​主演の3人の演技が光り、この映画の白眉ともいえる素晴らしいシーンになっています。予告でも流れている3人が車に乗りかかる姿を見て落涙してしまったのは筆者だけではないはずです。​彼女たちの演技が、物語の核心をより一層引き立てていました。

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2.脚本坂元裕二の新境地

今回の坂元裕二さんの脚本は、役者含め、座組を想定して執筆されたものとのこと。先に決まっているからこそ、信頼できる役者とスタッフがそろっていたからこそのこの飛躍した内容だったのだと考えます。​恋を抱く、家族を想う、憎むといった多様な想いが交錯し、映像表現に落とし込まれ、観客に深い感動を与えます。​この作品では、坂元さんの新たな一面が垣間見えました。

3.「見る」行為の言及

映像表現として、「見ること=想い」というのが一貫して描かれています。ネタバレを避けて言うと、「見えない想い」があるからこそ「見る」ことが映像作品としての強度を増させていると感じました。​この構造を巧みに使った作品であり、観る者に新たな視点を提供する、​映像と物語が一体となり、深い余韻を残す作品になっていました。

まとめ

『片思い世界』は、主演の3人の演技力と坂元裕二さんの脚本、土井裕泰監督をはじめとしたスタッフの皆さんのちからによって、観客に深い感動を与える作品です。​物語の展開や映像表現も秀逸であり、多くの観客が心を打たれています。​まだ鑑賞されていない方は、ぜひ劇場でご覧ください。

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※画像は映画『片思い世界』の公式サイトより引用しています。

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